World Naked Bike Ride について思うこと

〈これまでのあらすじ〉
真夏に上半身裸でサイクリングした。
メチャ気持ちいい!
 ↓
同じような人いるかな?(ネットで検索)
 ↓
World Naked Bike Rideを知る。
衝撃をうける。
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WNBRのことが頭から離れない…
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WNBRについて調査 ←前回
 ↓
WNBRについて思うこと ←今回

なんでこんなイベントがあるんだ!?

全裸でチャリに乗って、街中を練り走るという珍妙なイベントがあるらしい。。。

一応、CO2削減とか、celebrate body freedomというメッセージがあるみたい。ってことは、一種のデモ行進なんだけど、なんか、デモっぽくないというか、ちょっと理解が追いつかないというか…。

そして、なんでだろう、妙に惹かれる…

クリティカル・マス !?

クリスマスみたいな語感だけど、それとは関係なくて、自転車乗りが集まって街なかを練り走るデモ行進(デモライド)のことらしい。

Wikipedia「クリティカル・マス (社会運動)」

World Naked Bike Rideも、クリティカル・マスの一種なんだね。

CO2削減+celebrate body freedom=全裸チャリ!?

CO2削減は、理解できる。
celebrate body freedomも、理解できる(たぶん)。

でも、この2つが合わさると、全裸!? チャリ!? なんで!? 理解が追いつかない!!

法的にOK!?

公式のFAQには、「その国の法律によります」とある(そりゃそうか)。

例えば、ポートランド(オレゴン州)では「公然わいせつは違法だが、裁判所の判決で抗議活動については例外」、つまり合法

サンアントニオ(テキサス州)では「裸の自転車乗りが実際に現れた場合、警官は地元の法律を執行する」、つまり違法

セントルイス(ミズーリ州)では「全裸は自己責任となりますが、多くの参加者が思い切り楽しんでいます」、つまりグレーのまま開催。

場所によって色々。
日本だと、どうかなぁ。

ちょっと前に、「蘇民祭はそもそも全裸で行われるものだが岩手県警が「公然わいせつに該当する恐れがある」として、下帯の着用を命じた」というニュースがあったけど、1000年続いた神事でも全裸はNGなので、まぁ、お察しかなぁ…😢

街の中心部で開催!?

仮に法的問題をクリアしても、「街中でおっさんの裸体なんて見たくない!」って人は沢山いるはず。そういうのに配慮して、イベントは人の少ない郊外のほうが…、って思うけど、実際は、市庁舎前を通ったり、街のド真ん中を走ってる。

デモ活動なので、当然といえば当然か。

もし警察が来たら!?

公式FAQにおもしろい文章があった(引用元)。

Our best weapon is humour
This is a very important one. If you encounter police or any other aggression, do not reciprocate the aggression. Keep it light. It’s tough getting angry at a colourful naked person on a bicycle.Anger and aggression only returns anger and aggression.

私たちの最大の武器はユーモアです
これはとても重要なことです。警察やその他の攻撃に遭遇した場合は、攻撃に応えないでください。気楽な態度でいてください。自転車に乗っているカラフルな裸の人に腹を立てるのは困難なことです。怒りと攻撃性は、怒りと攻撃性しか返しません。

デモって、怒りや不満があって、不機嫌でしかめっ面で深刻で…って想像するけど、WNBRは違う感じ。ハッピーでおバカな集団でいよう、そして沿道の人々を笑わせよう、警察相手でも同様だよと、公式はそう呼びかけているようだ。

いかにも海外って感じで、うらやましいな!!
そういうユーモア、日本の警察には通用するかな~(しなそう😐)

集合場所までチャリで行く!?

集合場所まで車で行くのは推奨されない。石油依存への抗議だから当然なんだけど、ハッとした。

推奨される移動方法は、

  • チャリ(着衣)で行き、現地で脱ぐ
  • 電車で行き、現地でレンタサイクルを借りて脱ぐ
  • 電車にチャリを乗せて行き、現地で脱ぐ

のどれか。
レンタサイクルのキャパ(台数)は限られてるから、サイクルトレインが運行してない都市の場合は、チャリで現地まで漕いで行くのががほぼ前提になる。

アフターパーティーまであるの!?

運営側じゃなくて、有志が自主的に行っているみたいだけど、こういうのまである。全裸でチャリ漕いだら、テンション上げ上げだろうし、マジ楽しそう。

なぜアジア圏では一度も開催されてないの?

これ不思議。
たんなる偶然じゃなさそう。
民族性みたいな話になるのかな?
頭いい人に考察してほしい!

日本で開催される可能性は?

ほぼ無さそう。
理由は、

  • 警察からの遵法圧力が強すぎる
    1000年続く神事(蘇民祭)でも、全裸=公然わいせつで警告を受ける国。当然、全裸チャリなんて許されない。抗議活動でも関係なし。問答無用で即逮捕されそう。
  • 市民が真面目すぎる
    石油依存脱却は真面目な問題なのに、そのアピールが全裸チャリ!? ふざけすぎ!!って思われそう。
  • 車社会を受け入れている
    特に地方は車必須だし、それで良いんじゃない?って思ってそう。

地方でやったら町おこしになる?

サイクルツーリズムなんて言葉があるけど、自転車で地方活性化なんて、マジで可能なのかなぁ。ただ、WNBRは効果あるかもね。アジア初のWNBRを、日本の地方都市が開催したら、ワンサと集まりそう! 少なくとも俺は行く!

日本で開催するならどこが良いの?

もし開催されるとしたら、海の近くで、ゴールでそのまま海にザブーンみたいなのが良いなぁ。季節は夏で。アフターパーティーはビーチでBBQして、みたいな。泳げるビーチがあって、人が集まれる都市なら最高だなぁ。

で、誰が最初に実行するの?

公式HPに事例の記述があったので抜粋。

Even though there was a really cold autumn rain storm in Brazil on 12 June 2004 the WNBR event went ahead as planned. Two really cold and completely naked cyclists took to the streets of Brazil. It often takes more courage to do something when you are all alone than when you are in a big group.

2004年6月12日、ブラジルで非常に寒い秋の嵐があったにもかかわらず、WNBR イベントは予定どおりに開催されました。非常に寒いなか、2人の全裸サイクリストがブラジルの街を走りました。一人で何かをする時は、大勢のグループでいる時よりも勇気が必要です。

やばすぎる。
真の勇者。
本当の勇気が試されそう。

要するに、裸になりたいだけでは?

そう思われても仕方ないところは、正直あるよなぁ。

WNBRのメッセージは、石油依存脱却とかだけど、なんでそれが全裸でチャリなのか、実はよくわかんない。

ただ言えるのは、WNBRはハッピーでおバカで明るくて陽気で無害なパレードってこと。それから、参加した人だけに見えてくる景色があるんだろうなぁ、ってこと。

なんでこんなイベントがあるんだ!?(ガチ考察)

ふつう、公共の場で服を脱いではいけない。社会にはそういうルールが沢山あるけど、時々そういうのが息苦しくなる。WNBRではそういうルール(の一つ)が免除されるので解放感が得られる。

また、服は社会的な意味(流行とか階級とか)を発生するので、それを脱ぐのは、社会性からの解放でもある。

脱いだあとは、日射や風をダイレクトに感じるので、脱社会・没世界な気分が一層強められる。

それから、WNBRを通じて、社会を外側から見ることができるようになるかもしれない。社会がブルシット化していても、中からは気づきにくい。外からの視点が、社会を健全に保つのに役立つ。

って考えると、悪くないイベントだよなぁ。
日本にこそ、本当は必要かもね。
開催してほしい!!

(おしまい)

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