ロードバイクをカモった話

こういうことは普段はしません(汗)

私はフラバ乗りですので、普段サイクリングをしていても、ロードバイクに追い越されるのが普通です。それでも、ごくごく稀にですけど、ロードバイクをカモったりもします。

カモるだのカモられるだのなんて、意味のないことだと思っていますが、ロングライド中の気分転換に、ときどきロードバイクを追いかけてみる事があります。競争というよりは、一種のジャレ合いですね。

馬堀海岸

あれはよく晴れた夏の日でした。私はいつものように、横浜から三浦を目指して、ロングライドの途中でした。たしか横須賀の馬堀海岸だったと思いますが、前方に二人組のローディーが走っているのが見えました。二人組は友達同士のようで、会話しながら並走しています。近づくにつれ、話し声が聞こえてきましたが、どうやら外国語のようです。ブラジル語かポルトガル語か、ラテン系の言葉のようで、意味はわかりませんでしたけど、何やら楽しそうに会話しています。追いついた後、しばらく後ろに付いて走っていましたが、二人組はお喋り運転でしたので、それほど速くありません。抜かそうと思えば抜かせそうでしたが、その日は私は既にかなりモリ漕ぎしていたため、脚に残りがほとんど無い状態でした。どうしようか迷いましたが、

抜くか…

そう決めた私は、ギアをガチャンとトップに入れ、一気に抜かしました。抜いた直後、二人組が何やら叫んでいるのが後ろから聞こえました。

「∂☆□∑!?? ♯〇⊥△!!!」
「※▽⊥⊿!!! ◎±∌¶∈ー!!!」

外国語なので聞き取れませんが、最後のセリフは私の耳には「オイオイオー!!!」と聞こえました。そして私の後ろを、猛スピードで追いかけてくるのが気配でわかりました。

オイオイオー!!!の語感と、大騒ぎしながら即猛追してくるノリの良さで、私もついテンションが上がってしまい、勝利宣言のガッツポーズをキメたのでした。もちろん挑発する意味です。

勝利宣言のハンドサイン

それからすぐ、私はペダリングを遅くしました。脚がもう限界だったのですね。二人組は、すぐに私を抜かして行きましたが、二人組も私もゲラゲラ笑ってました。ガッツポーズをキメたのに速攻で抜かされるわけですから、笑えるのですよね。すれ違うとき、片方からは「速イネーw」と話しかけられました。その後、途中の信号などで離されて、二人組は見えなくなりました。

* * * * *

私はフラバ乗りですが、フラバって、パッと見はクロスバイクと同じなのですよね。しかも私の格好は、夏はTシャツ+ハーパンですので、そんな私が全身キメキメなローディーを抜いたりすると、何とも言えない空気が漂います。終始無言で、後ろにピタリと付けられたこともあります。サイクリングって、明るくて開放的なイメージですけど、そういうジメっとした部分もあるように思います。

でもこの日の出来事は、夏の日差しと、馬堀海岸の開放的な雰囲気が相まって、明るい記憶として思い出されます。抜きつ抜かれつして、ガッツポーズして、知らない同士ゲラゲラ笑った夏の出来事でした。

(おしまい)

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