ハンドサインの出し方いろいろ

サイクリングのときのハンドサインの出し方も、人それぞれ少しずつ違っています。個性が表れているようで、とても興味深いです。ここでは、進路変更のハンドサインを題材にして、そのあたりに触れてみようと思います。

右に進路変更するときは、これが正しいハンドサインになります。神奈川県警察自転車のルールとマナーによると、『進路変更する3秒前』にこのハンドサインを行うことになっています。でも、この正しい型でハンドサインしてる人は、意外と少ないです。なんかちょっと、気恥ずかしいですものね。自転車乗りって、シャイな人が多いですし。

一番よく見かけるのは、腕を斜め下にだす、こちらの型になります。ひかえ目な意思表示が特徴です。「あの…進路変更…もしよろしければ…」という奥ゆかしい遠慮が感じられます。車がビュンビュン走ってる道路では、もうちょっとハッキリ自己主張なさったら、と思わなくも無いですが、気持ちはわかります。進路変更はしたいけど、それを強く主張するのも気が引ける、そういう葛藤が腕の角度に表れています。
ちなみに、神奈川県警察自転車のルールとマナーによると、この遠慮型は、なんと、『停止』の合図になるそうです。

先程の遠慮型の発展系とも言えるのが、こちらの型になります。右手を手刀のようにシャシャッと素早く動かします。進路変更の直前のタイミングで行われることが多いのも特徴です。もちろん後方ノールックです。こんなハンドサイン、意味ないじゃんって思いますけど、この忍者型ハンドサインは、時々みかけますね。忍者のようなステルスな存在になりたい、相手に意思を悟られたくない、でも交通ルールは掟だから守りたい、そういう人なのかなと想像したりします。つまり引きこもり気質とてもシャイな人なのでしょうね。



これは滅多に見ませんけど、じっさい見ると「おぉ~」って感嘆します。難易度が高いのですよね。この体勢はバランスを崩しやすいですし、一瞬のチラ見とはいえ前方不注意になりやすいので。でも、車の流れに割って入るとき、後方のドライバーさんに対し「ここ入りますよ」という明確なメッセージを伝えたい、という時は有用です。遠慮型や忍者型よりも、積極的なコミュニケーションを志向している点で、この技巧型は自転車乗りらしからぬ社会性を感じます。ただ、馴れないと危ないですし、馴れても危ないです。

まとめ

以上、進路変更のハンドサインを、幾つかの型に分類し、解説してみました。最後に、これらの型の使用頻度についてです。もちろんこれも100%主観です。

ハンドサインの使用頻度

進路変更するときに、ハンドサインをやらない人のほうが大多数なのですよね。なので、どの型が良いとか悪いとか以前に、やるだけ偉いってのが言えるかと思います。

また、私はとくに、マナー講師的に「○○が正しい」とか「□□するべき」と言うつもりもありません。ハンドサインもコミュニケーションの一種ですので、型よりも、意図を相手に伝えることのほうが重要だからです。なので、例えば、何らかの理由でハンドサインを行えないときは、後方をチラッ、チラッと2回ほど目視すれば、意図は相手にそれなりに伝わるでしょうし、そういうやり方もアリだと思います。

風が強いときや、路面が凸凹のときなど、ハンドルから手を離せないときは、状況に応じ、ケースバイケースでコミュニケーションの方法を変えていくのが良いと思います。

自転車はサドルの上の引きこもりだなんて言われてますけど、道路を走る人同士が、安全に、お互い気持ちよく走れると良いですよね。

おわり

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