雑記2

サイクリングが趣味になって、もう10年。結構つづいたなぁ。

その前の趣味は、茶道。これも10年やった。茶道も面白かったなぁ。いろんなお道具があって、いろんなお点前てまえがあって、いたるところにいろんな薀蓄うんちくがあって、あれは奥深い世界でした。でも、もう十分かなぁ、って気がして、それでやめた。やっぱり、室内でやる趣味なので、なんか煮詰まっちゃう。初めの頃はよかったけど、10年続けたら、開放感の無さがしんどくなって、それでやめた。まぁ、正座が苦手ってのもあるんだけど。足がすぐしびれてしまう。デブだから

茶道とサイクリングは、真逆なところが多い。
・静/動
・形式/自由
・閉鎖的/開放的
・ミクロ/マクロ
・社会/世界
サイクリングが楽しいのは、茶道をやってた反動かもしれない。約束事の世界から、アッパッパーの世界へ。サイクリングは自由だなぁ。のびのびするね。

サイクリングと茶道は、似てる部分もある。たとえば、お道具の多さ。サイクリングにも、パーツやウェアなど、無数にお道具がある。こだわろうと思えば、果てしなくこだわれる。全身キメキメで高価なチャリのサイクリストをみると、おぉ~、茶道してるなぁ、と思う。そういう楽しみ方も、あるよねぇ、と思う。行き着く先も、なんとなく想像がつく。

お稽古ではよく、茶杓の銘を言わされたっけ。
「鶯宿梅でございます」
「佐保姫でございます」
「花筏でございます」
なんて言うと、先生から「まだ早い」「もう遅い」ってよく注意された。茶道では、季節に敏感でいないといけない、ってことみたい。

サイクリングするようになって、気温や風向きや日の長さを気にするようになり、空の色や雲の形や田んぼの進み具合が眼のごちそうになった。ようやく自分も季節に敏感になれたかなぁと思う。もう茶道から離れたのにね。これからだんだん暖かくなって、もうすこししたらGW。5月の銘は、薫風、青嵐、清流、緑陰、みたいなのが多い。颯爽さっそうとして、清々すがすがしくて、サイクリングの気分にとても似ている。
(おしまい)

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