UB40の「好きにならずにいられない」を聴いていたロードバイク乗りの話

サイクリング中、音楽を聴くのに、今でこそ骨伝導イヤホンという最適メソッドが確立しましたけど、ほんの数年前までは、皆さん、音楽プレーヤーをポケットに入れるなどして聴いていました。ですので、音が周りにダダ漏れだったのですよね。そんな音楽ダダ漏れ時代にまつわる思い出話を書いてみたくなったので書いてみます。


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あれは5年ほど前、湘南方面を走っている時でした。良く晴れた夏の日の休日だったと思います。道は混んでいて、サイクリングの人も沢山走ってました。とある交差点で赤信号で止まると、前にいたローディーから音楽が聴こえてきました。

シャ~ ラ~イ ステ~♪

これは有名な曲です。UB40の、Can’t Help Falling In Love(邦題:好きにならずに入られない)という曲です。もともとはエルヴィス・プレスリーのバラード曲だったのを、UB40がレゲエ調でカバーした曲です。1993年のビルボード7週連続一位の超メガヒット曲です。

あぁ…これはUB40…なんて懐かしい……。
すると、そのローディーが私のほうを振り返って「ニヤッ」と笑いました。「夏の湘南にピッタリだろ?」という笑いだったのでしょうか。確かにピッタリです。The 夏という感じの曲ですので。

1993年といえば、当時からして25年も昔です。気がつけば、もうそんな昔なんですね。そんな昔の曲を聴いていると、年がバレますけど、そんなのは気にしません。オッサンになると、年なんてもう気にしてらんないですよね(笑)

ただ、私がチョット気になったのは、そのローディーの全身キメキメ具合や、夏の湘南というシチュエーションが、曲のチョイスと相まって、何か形容しがたいモノが現象しているようで、そこが妙に気になりました。

よく晴れた休日、高そうなロードバイクに乗り、ピチパンジャージ姿で、UB40を聴きながら、夏の湘南を走る。。。

一見、何も変じゃありません。けど、いかにもテレビCM的というか、広告イメージ的というか、消費社会的というか、それがそのまま現象したような、何とも言えない感じがしました。

「あぁ、俺はそういうものから逃れたくて自転車に乗っているんだな」と、自分の走る動機に逆に気付かされた、そんな夏の出来事でした。


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自転車は不思議な趣味だなって思います。社会性にドップリ浸かった人達が一方にいて、もう一方には社会から逃避するために走る人達がいます。どっちが良いとか悪いとか、そういうのは特にないですけど、私はハッキリ後者ですね。アハハハ。

おしまい

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