なんとなく、サイクリング

朝、目覚めると朝の光がカーテン越し眩しい。予報どおりに晴れている。今日はサイクリングに行く、そう決めていた。ただ、どこへ行くのかはまだ決めていない。三浦でマグロ丼という気分ではないけれど、ドーナツを食べるのは良いかもしれない。江ノ島のサンカフェに行きたい気もする。それとも趣向を変えて、横須賀の湯楽の里で海を見ながら露天にのんびりつかるのも悪くない。

サイクリングに出かける前は、シャワーを浴びる、そう決めている。そのほうが眠気がとれて安全に走れるから、とか、体の部分が途中でムズ痒くなるのが嫌だから、とか、そういうプラグマティックな理由もあるけれど、ただ走ってて爽やかだから、という単純な理由からシャワーを浴びる。どうせ走れば汗だくになるのだけど、寝起きの汗と、サイクリングの汗は成分が違う気がする。成分の異なる汗が、肌の上でブレンドされるのが何となく気持ち悪い。

出かける前には忘れ物が無いようにしないといけない。軽装を心がけているけど、必要な物は意外と多い。財布・携帯・マスク・キャップドリンククエン酸骨伝導イヤホンは必需品。あとは目的地にあわせて、タオル汗ふきシートマリンシューズを持っていく。

結局、目的地はいつものように三浦へ。もう何回も三浦には行ったけど、これからもずっと三浦を走る、そんな気がする。三浦の海のキラキラには中毒性があるのかもしれない。そういえば、三浦海岸の近くに新しく出来たカレー屋さんにまだ行ってなかったっけ。昼時に行くといいかもしれない。

今日は土曜日だから、ローディーがたくさん走っている。たしか、以前、とあるピナレロ乗りを見かけたのも、この湾岸道路の金沢柴町交差点のあたりだった気がする。ちょっと太めのオッサンで、足元をみたら、ビンディングペダルなのにサンダル履きだった。ああいうオッサンは良いなって思う。一緒にお酒を飲んだら楽しそうって思う。

三春町四丁目の信号を右折し、道なりに走ると久里浜海岸に出る。久里浜海岸からトンネルを抜けて、野比海岸から三浦海岸へ。例のカレー屋さんは、混んでそうだったので、前をスルーした。人混みが嫌いというわけではないけど、落ち着いた雰囲気でランチを食べたい、そういう気分だった。

結局、昼飯は三浦海岸のマクドナルドにする。サイクリングに行ったら、何か美味しいものを食べないといけないという法は無いし、ロングライド中は何を食べても美味しいので、マクドナルドだって立派な御馳走なのだ。それに、ここはいつも空いていて、2階のカウンター席からは海が一望できる。

食事をあらかた終え、海を眺めながら、さて、これからどこへ向かおうか、と思案する。ここから先は、ミウイチルートでが多くなる。ヒルクライム好きには良いかもしれないけど、アスリートになる為にサイクリングをしているわけではなかった。ミウイチ走破はそれなりの達成感があるけど、そんな達成感の為にサイクリングをしているわけでもなかった。では一体なんの為に……?

マクドナルドを出て、結局、来た道をそのまま引き返すことにした。こういうコース選択は芸がない気もするけど、そのときの気分で走りたい道を走るのが、自分には合っている。それに、来る時は逆風だったけど、帰りは追風。海沿いを追風で走るのは本当に気持ちがいい。海はあいかわらずキラキラしている。

空にはトンビが飛んでいる。サイクリングをするようになってから、トンビに親近感が湧くようになった。羽をバタバタさせないでスイーッと飛ぶのが、自転車乗りっぽい。それに自由気ままな感じも似ている。サイクリストなんて、人間よりもトンビに近い生き物って気がする。

帰り道の湾岸道路で、クロモリに乗ったの爺のローディーに遭遇した。どうして爺はクロモリに乗りたがるのか、その理由が最近わかる気がする。私もいつか、MIYATAのクロモリロードが似合う爺になりたい。
まだまだ夏の日差しが強いけど、日が落ちるのが少しずつ早まっている。信号待ちで飲むペットボトルの麦茶が美味しかった。

おしまい

Bitly



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