忘年会の話

あまりお酒が好きではないのと、お酒の席の雰囲気が苦手なので、飲み会はほとんど行きません。誘われることも滅多に無いのですけど💦

でも、大学の研究室の忘年会は、毎年行きます。
出来の悪い学生でしたが、それでも卒業させてくれた恩師に「元気にやってます」と報告したくて、それで行きます。

忘年会は毎年、日本橋でやります。私はチャリでいきます。横浜からだと2時間くらいですね。チャリだと、お酒を勧められても自然に断れるのが便利です。

先生はもう退官され、研究室はもうありません。そのせいか、忘年会に集まる人数もだんだん減ってきて、いまでは、二間続きの座敷で十分な人数です。

集まるメンツもだいたい同じメンツになってきました。話題も毎年、似た感じです。

「今年は●●へ行ったよ」
「あそこの●●ってホテルは泊まった?」
「うん、いいホテルだった。また行きたい」

「今度●●のプロジェクトの担当になったよ」
「え、あの?うちの会社も関わってるよ」

「●●君は今年も来ないねぇ」
「あいつは年末は海外だからねぇ」

忘年会のメニューは毎回同じで、お造りや煮物がでて、最後に鍋をします。私は鍋のアクをお玉ですくいながら、みんなの話を聞いています。

終電が近くなると、お開きになります。
外に出ると、空気が冷たくて、気持ちがいいです。

(いよいよ今年も終わるなぁ)
(先生もお元気そうで良かった)
(さぁ、行くかな)

年末の深夜のガランとした道路を、街灯の光が照らしています。
(いい夜だなぁ)
走っていると、そういう気分がしてきます。

(おしまい)

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