コロナももう、第8波とか。
第8波ともなると、もう慣れてきたというか、特別な感じがしませんね。もちろんワクチンは摂取しますし、マスクもしますけど、サイクリングは普通に楽しめます。そっくりそのまま以前の日常ってわけではありませんけど、サイクリングさえ出来れば、そんなに不満は無いかな、みたいな。
でも、第1波の頃は全然違いましたね。あの時は「人類滅亡か?」みたいな緊迫感がありました。コロナに慣れてきた昨今、そんな第1波の頃を回顧するのは、意味があるかもしれません。ということで、初期コロナ禍をいちサイクリスト目線で回顧してみようと思います。
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コロナ第1波は、2020年3月~5月頃でした。
有名人も何人かお亡くなりになりました。
- 3月29日、志村けんさん(70)死去
- 4月23日、岡江久美子さん(63)死去
とくにこのお二人の訃報に驚きました。
また、最初の緊急事態宣言が発令されました(4月7日~5月25日)。
- 外出自粛
- 学校休校
- オフィスは原則テレワーク
- 居酒屋は20時閉店(酒提供19時まで)
当時は、不要不急の外出自粛が徹底されていて、街はガラガラ、道路もスカスカ、世の中全体に「人類滅亡か?」みたいな雰囲気がただよっていた気がします。
そんななか、なんと、私は相変わらずサイクリングしてました💦 当時はサイクリングなんて論外みたいな風潮でしたけど、私はサイクリングをやめられなかったのですよね。
サイクリングをやめなかったのは、単に好きだからってのもありますが、多分、世界滅亡の日はサイクリングをして過ごす、そう心のどこかで決めていたんだと思います。当時、外はガラガラで誰もいなくて、まるでゾンビ映画のワンシーンみたいで、それが世界滅亡マインドに合致していたんだとおもいます。
ホント馬鹿みたいな理屈ですけど、当時は人類絶滅エンディングの可能性が多少なりともあった(と思った)わけで、そんな中で正気を保つのにサイクリングが必要だった、ということかもしれません。
いつもは車だらけの湾岸道路もスカスカでした。いつもは観光客で大混雑している鎌倉の八幡宮前の信号も誰もいませんでした。世の中、どえりゃあ事になってるなぁ、そう思いながら走ってました。
当時、iPS細胞の山中教授は「ジョギング中も口を覆うように」と動画で呼びかけていて、それがニュースになってました(2020年4月20日)。
今でこそ、「屋外でのマスク着用は原則不要」となっていますが、コロナ禍初期は、屋外でもマスクが絶対必要だったのですよね。
私なんかは学が無いですから、「密室ならまだしも、開放された屋外の呼気で空気感染するなら、それはもう人類絶滅ルートでは?」と、逆に腹が座ったというか、だったら好きなことをしよう、そんな気持ちが働いて、それでせっせとサイクリングしていたような気がします。
ただ、初期コロナ禍のサイクリングは、褒められた行動ではありませんでしたので、一応私なりに気を使って、なるべくどこにも寄らず、ただ走って帰る、それだけのサイクリングでした。それでもトイレはどこかで済ませるしかないわけですけど、当時、ローソンはトイレの使用を禁止していたのですよね。たしかゴミ箱も使えなくしていました。後日、ローソンは方針転換して、トイレもゴミ箱も解放したわけですけど、そんな顛末がニュースになってました(2020年4月30日)。
その当時の名残りなのか、ローソンって、今でもゴミ箱が無い所が多い気がしますね。というわけで、普段のサイクリングでは、私はローソンは利用しなくなりました。ゴミ箱が無いと、空のペットボトルが捨てられないので、ドリンクが買い換えられないのですよね。
すこし話がそれますが、当時、サーフィンも自粛ムードでした。日本サーフィン連盟が、全国のサーファーに向けてサーフィンの自粛を呼びかけた、というのがニュースになっていました(2020年4月23日)。
私はサイクリングで湘南を走りますから、サーフィンしてる人たちをよく見かけますけど、サーファーの人たちって、グラッチェグラッチェな陽キャ集団って思われてるかもですけど、実際は割と孤独で、一人で来て、一人で波に乗って、一人で帰る、そんな人達なんですよね。基本、群れないですし、無言ですし、屋外ですし、サーフィンのどこに感染要素があるのか、全く理解できませんでしたけど、当時は世の中全体がそういう雰囲気だったのですよね。
さて、日本サーフィン連盟は全サーファーに自粛を呼びかけたわけですが、サイクリング界隈はどうだったのでしょう。公益財団法人日本サイクリング協会が、当時、コロナ感染対策をサイクリストへ呼びかけていたようで(2020年4月24日)、それによると、
- 必ず単独行動する事
- マスクを着用して乗りましょう
- 事故には絶対に合わない、起こさないこと
とあります。そして最後に但し書きみたいに『原則としてStayHome』と書かれています。やっぱり、この辺の温度差が、らしいというか、自転車乗りって感じがしますね。サーフィンにくらべて、ちょっと緩いというか、統制するのを最初から諦めモードというか(笑)
自転車乗りって、良くも悪くも、そういう生き物なんじゃないかなって思います。社会から浮いているというか、社会性が無いというか。良く言えば自由気まま、悪く言えば自分勝手というか。私なんかは、自転車乗りは人間よりもトンビに近いって思っています。それは多分、社会を脱して世界に没入したい、そんな気持ちが根底にあるからかなって思ってますけど、どうなんでしょう。
サイクリングとコロナについては、まだまだ書きたい事があるのですけど、ここらで一旦おわります。
ありがとうございました。
(おしまい)